ハーレーのトラブルは?対処法は?(その①) [日常その他]
7月12日(水)曇り
先日のハーレーの車載工具と車載部品の投稿で「出先でのトラブルは一度もありません」と豪語していましたが、この表現は間違っていました。
ショベルFLHに乗って出先でのトラブルは数回経験していますが、レッカーの世話になったり、道端で車載工具を広げたことはありません。が正しいです。
「トラブル発生でレッカーや工具を使わないって何言ってのコイツ」
って声が聞こえました。
運が良かったってことです。
バイクトラブルにも色々種類があり、不具合を抱えたまま自走し自宅まで生還できる場合もあれば、一目見てレッカーを呼ぶことになる場合もあるし。
私が経験したショベルFLHのトラブルとその対処法は・・・
トラブル① パンク
パンクはショベルに限ったトラブルではありませんが、ハーレー特有の対処法?で生還しました。
ショベルでツーリングの帰りに自宅まで後6~7km程の距離でパンクしました。
道端に寄せてみると釘を踏んでいて、一発でペッタンコです。
後ろがグニュグニュするので直ぐに分かります。
「キャストホイールやのになんでチューブやねん」
でもハーレー社は何も考えていない訳ではありません。
私はずっとハーレー純正D401を履いています。
サイドウォールにハーレーロゴの入った純正タイヤD401なら、パンク=即走行不能にはならない場合があります。
このタイヤを交換したことがある人は、分かると思いますがD401のサイドウォールはとにかく固いです。
タイヤが重くて頑丈です。 チェンジャーが悲鳴をあげそうになります。
どういう事かと言うと、通常タイヤは空気が抜けてペッタンコの状態で走ると、即走行不能になるのが一般的です。
これは空気が抜けることによってタイヤのサイドウォールがつぶれ、この状態で走ると「ミミが落ちる」「ビードが落ちる」と呼ばれる状態になります。下の下手な絵の右の状態です。
右の状態になるとホイールの中でタイヤがバタバタ遊び、絶対に走行不能です。
ところがハーレー純正D401は空気が抜けても、固く強靭なサイドウォールのお陰で「ある程度の距離なら」上の絵の左の状態を保ち走行可能な場合があります。
この「ある程度の距離」は、私の場合は6~7kmの距離を時速20~30kmくらいで走行し無事に自宅ガレージにたどり着きました。
その後自宅ガレージで、自転車のパッチを張って修理して6年くらいになります。
もう20年近く前にダンロップの営業に「D401ってパンクしてもミミ落ちひんらしいで」といった話を聞いた時は内心「あり得へん」と思っていたのですが、今はあの営業の言ったことを信じています。
「純正タイヤD401でパンクを乗り切る」ハーレー特有のパンク対処法と言っても良いのでは。
ただ物事に絶対は無いのでパンク修理キットを常に積んでいます。
トラブル② レギュレターのパンク
これもショベルに限ったトラブルではありません。
昨年、大阪府から鳥取県までショベルに乗って日帰りでツーリングに行ったときの事です。
帰り道で吹田ICで高速を降りた所で渋滞していたのエンジンを切りました。渋滞につかまった時はいつも「アイドリングストップ」をしています。
車が動き出したのでイグニッションを、オンにしてセルを押しても「ギュ~ッ・・・」でセルが回りません。
慌てず脇に寄せて考えます。
セルが音を立てるので先ず「断線」はありません。
高速道路を往復500kmくらい走行してからの事なので「交流発電していない」か「交流を整流せず直流がでない」か「バッテリーの不具合」のどれかの可能性が高いです。
しかしこの時点では原因は問題ではありません。問題はバッテリーに残っている電圧でどこまでもつか?です。
幸いキックを付けているのでエンジンの始動はかないましたが、バッテリーに(恐らく)充電されない状態では、いずれ12Vを下回り点火しなくなります。
自宅までの距離と時間はあと約35kmで、渋滞考慮時間は1時間30分くらいでしょうか。
その時の私の判断は「ライトを点灯せずに行ける所まで行く。アカンかったらその辺のガソリンスタンドで適当な12Vバッテリーを買って繋いで帰る」でした。
充電系に不具合が発生しても12Vを維持確保できている間は走行が可能です。
幸い吹田ICから自宅まではいくらでもガソリンスタンドや、ホームセンターがあったのでそういう判断をしました。
結果、エンジンが止まる事なく無事自宅にたどり着きました。帰って直ぐにテスターで電圧を測ると11,9Vでした。
走行直後でこの数字は明らかにおかしいです。充電系とバッテリーが健全なら走行直後の電圧は13V前後になると思います。
そして故障の原因は後日、レギュレターの不具合ということが判明しました。
この充電系トラブルで工具不要、レッカー不要で生還できた大きな要因は二つあります。
先ずは(キックでの始動が可能だったこと)
もう一つは(残りの電圧で帰れる距離だったこと)
キックが無ければ、その場で別のバッテリーと繋ぐ等の対応が必要となり、車載工具の出番となるでしょう。押しがけの選択肢も残っていますが・・・
また自宅までの距離が更に長ければ、バッテリーは空となり途中で止まり、別のバッテリーと繋ぐことになったでしょう。
充電系トラブルの対処法は?
電圧計を付けるのが一番だと思います。
レギュレターは充電不足又は、充電過多のどちらかの壊れ方をします。
充電不足はバッテリー上がり、充電過多はバッテリーが最悪破裂する場合もあります。
そして、この辺りの電気系部品の故障は「前兆」が無く、いきなり壊れることが多いです。
私の場合も、いつ何処から壊れていたのかはサッパリ分かりません。
いきなり壊れますが、充電不足の場合は症状は徐々にでます。バッテリーが充電されずに電気を徐々に消費する一方だからです。
一番分かりやすいのは走行中に「ヘッドライトが段々と暗くなる」「セルが弱い、回らない」です。
と言うか電圧計を付けていなければ、上記以外では気付かないと思います。私は「セルが回らない」で気付きました。
ただここで異変に気付かなければ、いきなりエンジンが止まる場合があります。
夜ならいいですが、昼間の高速道路を長距離移動中は最悪です。エンジンが止まるまで気付かない場合もあるでしょう。
もし充電不足のトラブルに見舞われた場合は、どうやって12Vを維持確保するかの対応を迫られることになります。
昼間であればヘッドライトのカプラーを抜く等の工夫で、延命が可能な場合もあるでしょう。
走っているのに「ライトが暗い、セルが弱い」は注意が必要です。
充電過多の場合は電圧計なしで気付くことは難しいと思います。突然バッテリー破裂という結末を迎えるケースがあります。
恐ろしいのは、これは「ショベルに限ったトラブルではない」ということでしょう。
最後まで長文にお付き合いありがとうございました。
長くなったので他のトラブルは(その②)に続きます。
2017-07-12 22:31