北山村キャンプツーリング 野営編 [キャンプツーリング XLH]
北山村キャンプツーリング②のつづき
今夜は見知らぬ土地で野宿です。
野営場所が決まったので、風呂と買い出しに行きましょう。
この時はまだ寝床、風呂、晩飯を確保することしか頭に無く、すでに失敗していることに気付いていません。
道の駅おくとろ
ココ北山村は日本で唯一の飛び地「村」だそうです。
奥に見える三角屋根の建物が温泉宿です。
おくとろ温泉 やまのやど
ココで日帰り入浴(600円)と小さなコンビニで買い出しができます。
先に風呂に入ったのですが、ここでやっとお盆休みだった事を思い出すことになりました。
ココはこの付近では唯一の温泉とコンビニです。
この唯一の温泉と、コンビニに隣接するキャンプ場には大テント村(大宴会場)が出来上がっています。
当然、風呂は芋洗い状態でゆっくり湯に浸かる雰囲気ではなく、急いで買い出しに向かったコンビニは既に「米騒動」が勃発した後で、弁当、お惣菜、おにぎり辺りの陳列棚はスカスカです。
それでも狭い店内には人がなだれ込み、
「えぇ~なんもないでぇ」「なんでなんもないん」「なんなんなぁ」悲鳴に似た声が鳴り響いています。
※訳「えぇ~何も無いですよ」「どうして何も無いのでしょうか?」「これは一体どういう事でしょうか?私は非常に不愉快です」
なんとか最後の一個の焼き鳥と、サトウのごはん1パック、水、ポテチを購入できました。
一応キャンプの時はいつも非常食用に、どん兵衛とサトウのごはん1パックを積んできているので、腹が減って寝れないとかはなさそうです。
早々にこの場を立ち去り、幕営地に戻ります。
風呂上りにテントを張りましたが、涼しく汗をかくことは無かっです。
私有地や国定公園内ではありません。
ここは脇道の行き止まりの場所なので、車や人の往来は当然ありません。
集落からは500メートル?くらい離れています。
ヒグラシの声しか聞こえてきません。
今さっきいた場所とは別世界で、最高に快適です。
私にはこっちの方が向いています。
ただココは夜になると多分シカやイノシシが辺りを徘徊するでしょう。
シカやイノシシはどこにでもいます。まして山は彼らの領域です。
ちなみに私が野宿で出会った動物は、出会った回数の多い順に
①シカ(夜)
②イノシシ(夜)、サル(朝夕)
③カモシカ(夜)
野宿で出会ったことが無いのは、クマとツチノコくらいです。
シカやイノシシ、サルは生息数が多く、当然鉢合わせの確率は高くなります。
サルには今年の5月に囲まれて威嚇された経験があります。
その時の記事はコチラ
奈良県下北山村キャンプツーリング
テントを張って30分もするとあっという間に真っ暗です。
付近に外灯などは一切無く、用意しているランタン等の照明を全部消すと、自分の指先すら見えなくなります。
貧乏な晩飯です。それでも山で食べる飯は美味いです。
空を見上げると星がでています。
雨の心配はしなくても良さそうです。
この後テントに潜り込み21時30分くらいには消灯。
ウトウトした頃にやっぱり来ました。
重い足音が聞こえ「コロコロ」と石をひっくり返しています。
「フゴッ」「ゴッゴ」 イノシシです。
テントの周りの匂いをしきりに嗅いで、気が済んだら去っていきました。
その後もシカか何かが、たまに付近をウロウロしていたみたいですが、もう気にせず寝ました。
獣を追い払う為の爆竹は用意していますが、身の危険を感じることは無かったので使用しません。
8月14日(月)曇り
5時30分くらいに鳥の鳴き声とヒグラシの鳴き声に起こされました。
良く熟睡できたので、スッキリしています。
サッサと片付けました。紙くず一つ残さず、焚火の跡も奇麗に原状回復しています。
6時過ぎに一晩の土地と動物達に感謝し、ここを立ち去りました。
国道に出る為に又このつり橋を渡ります。
川の様子を撮影する為に徒歩で橋を行きましたが、誰も通っていないのに結構な縦揺れがあります。
この橋に興味が沸いてバイクで渡ってみたいという方や、マイトメンテナンスのY氏にはくれぐれも橋の途中で止まらない事をお勧めします。
国道に出てからは、入之波温泉に寄って渋滞が始まる夕方までに帰宅するつもりでしたが、何かのスイッチが入ったのでしょうか。
大阪方面の車線は貸し切り状態で、バイクで走っているのがあまりにも楽しく、給油以外では止まることなく、止まりたくなく、一気に帰宅してしまいました。
久し振りに楽しいツーリング(夏休み)となり、ご満悦です。
最後までお付き合いありがとうございました。
総走行距離数388km(メーター読み)
平均燃費28.9km/L
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