ハーレーにKUREエンジンコンディショナーの効果は? [整備、修理 XLH]
12月29日(土)晴れ
さて、スポーツスターのプラグが外されて、闇の世界が垣間見えています。
この闇の奥はどうなっているのでしょう?
このバイクは24年前に新車で購入して、その2年後にシリンダーベースからオイル漏れを起こし自分で腰上を分解し、ガスケット交換とカーボン除去等しています。
以来22年間なんの不具合もなく、一度も腰上分解していません。
気になるのはカーボンの蓄積です。
今現状ノッキングの発生などカーボン蓄積を原因の一つとする不具合などは全くありませんが、燃焼室はカーボンで真っ黒になっている事は間違いないでしょう。
そこで今日はコレを試してみます。
KUREエンジンコンディショナー。
燃焼室のカーボンを泡の力で洗浄することを目的とした製品です。
ケミカルで、ピストンの頭やシリンダーヘッド、バルブ周りにこびりついたカーボンがごっそり取れるとは思えませんが、多少は取れるんとちゃうか?と期待して使ってみます。
先ずは外したプラグのすすけ具合を確認しておきましょう。エンジンコンディショナー使用後に黒くなっている所がピカピカになれば多少なりとも効果があった事になるでしょう。
それでは、
プラグ穴より直接プシューっとします。
後シリンダーにも
泡が溢れるまでプシュ-っとします。
この時にできれば排気上死点(オーバラップ)でプシュ~っとしたかったのですが・・
これで30分程度放置します。
この使用方法はメーカー指定ではありません。
さて、30分放置したのでシリンダー内のエンジンコンディショナーを排出します。
プラグを外したまま、ボロ雑巾を当ててセルを回してクラングします。
黒い汚れが付着しています。
5,6回やっても黒いのが付いてきて、キリがなさそうなのでプラグを付けてエンジンを始動させます。
セルを回すと、
意外とあっさりかかりました。しかしYouTubeの動画の様に白煙がモクモク出てきません。
うっすらと煙が出る程度です。匂いはキツイです。キャブクリーナーの匂いがマフラーから出ています。
近所迷惑になりそうなので、直ちに移動します。
すぐ近くの山の、人けのない場所に移動しました。
ここで更にエンジンコンディショナーによる洗浄を試みます。
今度はメーカー指定の使用方法で施工します。
エンジンをかけたままエアクリーナーを外して、
20~30秒ほどキャブ側から泡をプシューっとします。
エアクリーナーを取り付けて、
アクセルを開けて吹かすと白煙を吐きます。天気が良くて煙が映りません。
ここから更に少し移動します。
移動中にエンジンの調子に気を配りますが、特に変化はありません。良くなっていないし、悪くなってもいません。
2~3km走って、近所の田んぼまでやってきました。
ここで更にエンジンコンディショナーをプシュっとします。
エアクリーナーを外して、
プシュ~っと20~30秒。
アクセルを吹かして、
排出。
また20~30秒
プシュ~っとやって、
吹かして
排出。
天気が良く写真に映りませんが、煙が結構でます。匂いもキツイです。
これを5回やって施工完了とします。スプレー缶の半分くらい使用しました。
これで燃焼室のカーボンが、少しは除去出来たのでしょうか?
まだ煙と匂いが少し出るので、勢いよく走ってシリンダー内の不純物を飛ばします。
車が走らない場所へ移動して走ってみますが、特に変化は感じません。
「そりゃそうやろ」と思います。プラシーボ(偽薬)効果くらいあればなぁ~と思いました。
さて、年末で忙しいので帰ろうか家路についた途中で変化に気付きます。
「ん?なんか高回転のビリビリ振動が少なくなってない?」
これがプラシーボ効果でしょうか?
もう一回車が少なく飛ばせる場所に戻ります。
ここで思いっきり引っ張って走ると、高回転域ではバックミラーに映る景色がいつもとは全く違う事に気付きます。
いつもなら、高回転域では振動でバックミラーが激しく揺れて、ミラーに映る車の色くらいしか分からないのですが、今はハッキリとバックミラーに映る後ろの車の車種まで確認できます。
加速を続け、バックミラーの中でどんどん小さくなっていく車の形まで確認できます。
始動~アイドリング、そして低中速域では全く変化はありませんが、高回転域では間違いなく変化があります。
「おぉ~なんか面白い!」
調子に乗って目一杯引っ張って走ります。
間違いなく高回転域のストレスが解消されいて、知らず知らずのうちにペースが上がってしまいます。
多少なりともカーボンが除去され、圧縮比に変化が出たのでしょうか?
そこまでカーボンが蓄積していたのでしょうか?
プラグとかピカピカになったでしょうか?
プラグを外して確認してみましょう。
市街地のストップアンドゴーではスロー系は直ぐに黒くなってしまうので、山道の途中で確認する為にいつものくろんど池にやって来ました。5~6km走りましたがまだうっすらと煙と匂いがします。
いつもの休憩場所でプラグを外して確認してみます。
きっとピカピカだと思います。
どれどれ・・
あんまり・・・いや・・全く変わってない・・・すすけてますね。
ここまで洗浄剤が届かないのでしょうか?それともやっぱりプラシーボ効果でしょうか。
なんにせよ午後から用事があるので今日はここまで。大掃除が済んでサッパリした気分に似ています。
プラグを見る限り、洗浄効果は確認できませんが、バックミラーに映る景色に違いがでるほど、高回転域の振動が軽減されているのは間違いありません。
来年最初の仕事は、ショベルFLHの燃焼室洗浄で決まりです。
ただ、FLHは7年?ほど前にロッカーボックスとヘッドの継ぎ目からオイル漏れを起こし、腰上分解しています。
当然その際にカーボン除去しているので、22年間(推定17万km)カーボンが積もりに積もったスポーツスターの様に、燃焼室の状態は悪くないと思っています。そう信じています。そうあって欲しいです。
このKUREエンジンコンディショナーは、エンジン性能アップを目的としているのではなく、あくまでも「回復」を目的としています。
なので、走行距離が少ない車両には効果が発揮されません。
ちなみに、KUREエンジンコンディショナーを使用後は、エンジンオイル交換をした方が良いと言われていますが、私はその必要はないと考えています。
理由はこの製品の特長にあります。泡でパワフル洗浄を謳い文句にしています。
泡が洗浄対象に可能な限り付着し洗浄するって意味なのでしょうが、それなら流動性は非常に低いはずです。
実際、使ってみてると泡が切れても茶色く変色してドロッとしてゆっくり流れています。
オイルリングを通過しないと思います。したとしても極微量でしょう。
さて、年内のブログ投稿は今日が最後です。
それでは皆様よいお年をお迎えください。
さて、スポーツスターのプラグが外されて、闇の世界が垣間見えています。
この闇の奥はどうなっているのでしょう?
このバイクは24年前に新車で購入して、その2年後にシリンダーベースからオイル漏れを起こし自分で腰上を分解し、ガスケット交換とカーボン除去等しています。
以来22年間なんの不具合もなく、一度も腰上分解していません。
気になるのはカーボンの蓄積です。
今現状ノッキングの発生などカーボン蓄積を原因の一つとする不具合などは全くありませんが、燃焼室はカーボンで真っ黒になっている事は間違いないでしょう。
そこで今日はコレを試してみます。
KUREエンジンコンディショナー。
燃焼室のカーボンを泡の力で洗浄することを目的とした製品です。
ケミカルで、ピストンの頭やシリンダーヘッド、バルブ周りにこびりついたカーボンがごっそり取れるとは思えませんが、多少は取れるんとちゃうか?と期待して使ってみます。
先ずは外したプラグのすすけ具合を確認しておきましょう。エンジンコンディショナー使用後に黒くなっている所がピカピカになれば多少なりとも効果があった事になるでしょう。
それでは、
プラグ穴より直接プシューっとします。
後シリンダーにも
泡が溢れるまでプシュ-っとします。
この時にできれば排気上死点(オーバラップ)でプシュ~っとしたかったのですが・・
これで30分程度放置します。
この使用方法はメーカー指定ではありません。
さて、30分放置したのでシリンダー内のエンジンコンディショナーを排出します。
プラグを外したまま、ボロ雑巾を当ててセルを回してクラングします。
黒い汚れが付着しています。
5,6回やっても黒いのが付いてきて、キリがなさそうなのでプラグを付けてエンジンを始動させます。
セルを回すと、
意外とあっさりかかりました。しかしYouTubeの動画の様に白煙がモクモク出てきません。
うっすらと煙が出る程度です。匂いはキツイです。キャブクリーナーの匂いがマフラーから出ています。
近所迷惑になりそうなので、直ちに移動します。
すぐ近くの山の、人けのない場所に移動しました。
ここで更にエンジンコンディショナーによる洗浄を試みます。
今度はメーカー指定の使用方法で施工します。
エンジンをかけたままエアクリーナーを外して、
20~30秒ほどキャブ側から泡をプシューっとします。
エアクリーナーを取り付けて、
アクセルを開けて吹かすと白煙を吐きます。天気が良くて煙が映りません。
ここから更に少し移動します。
移動中にエンジンの調子に気を配りますが、特に変化はありません。良くなっていないし、悪くなってもいません。
2~3km走って、近所の田んぼまでやってきました。
ここで更にエンジンコンディショナーをプシュっとします。
エアクリーナーを外して、
プシュ~っと20~30秒。
アクセルを吹かして、
排出。
また20~30秒
プシュ~っとやって、
吹かして
排出。
天気が良く写真に映りませんが、煙が結構でます。匂いもキツイです。
これを5回やって施工完了とします。スプレー缶の半分くらい使用しました。
これで燃焼室のカーボンが、少しは除去出来たのでしょうか?
まだ煙と匂いが少し出るので、勢いよく走ってシリンダー内の不純物を飛ばします。
車が走らない場所へ移動して走ってみますが、特に変化は感じません。
「そりゃそうやろ」と思います。プラシーボ(偽薬)効果くらいあればなぁ~と思いました。
さて、年末で忙しいので帰ろうか家路についた途中で変化に気付きます。
「ん?なんか高回転のビリビリ振動が少なくなってない?」
これがプラシーボ効果でしょうか?
もう一回車が少なく飛ばせる場所に戻ります。
ここで思いっきり引っ張って走ると、高回転域ではバックミラーに映る景色がいつもとは全く違う事に気付きます。
いつもなら、高回転域では振動でバックミラーが激しく揺れて、ミラーに映る車の色くらいしか分からないのですが、今はハッキリとバックミラーに映る後ろの車の車種まで確認できます。
加速を続け、バックミラーの中でどんどん小さくなっていく車の形まで確認できます。
始動~アイドリング、そして低中速域では全く変化はありませんが、高回転域では間違いなく変化があります。
「おぉ~なんか面白い!」
調子に乗って目一杯引っ張って走ります。
間違いなく高回転域のストレスが解消されいて、知らず知らずのうちにペースが上がってしまいます。
多少なりともカーボンが除去され、圧縮比に変化が出たのでしょうか?
そこまでカーボンが蓄積していたのでしょうか?
プラグとかピカピカになったでしょうか?
プラグを外して確認してみましょう。
市街地のストップアンドゴーではスロー系は直ぐに黒くなってしまうので、山道の途中で確認する為にいつものくろんど池にやって来ました。5~6km走りましたがまだうっすらと煙と匂いがします。
いつもの休憩場所でプラグを外して確認してみます。
きっとピカピカだと思います。
どれどれ・・
あんまり・・・いや・・全く変わってない・・・すすけてますね。
ここまで洗浄剤が届かないのでしょうか?それともやっぱりプラシーボ効果でしょうか。
なんにせよ午後から用事があるので今日はここまで。大掃除が済んでサッパリした気分に似ています。
プラグを見る限り、洗浄効果は確認できませんが、バックミラーに映る景色に違いがでるほど、高回転域の振動が軽減されているのは間違いありません。
来年最初の仕事は、ショベルFLHの燃焼室洗浄で決まりです。
ただ、FLHは7年?ほど前にロッカーボックスとヘッドの継ぎ目からオイル漏れを起こし、腰上分解しています。
当然その際にカーボン除去しているので、22年間(推定17万km)カーボンが積もりに積もったスポーツスターの様に、燃焼室の状態は悪くないと思っています。そう信じています。そうあって欲しいです。
このKUREエンジンコンディショナーは、エンジン性能アップを目的としているのではなく、あくまでも「回復」を目的としています。
なので、走行距離が少ない車両には効果が発揮されません。
ちなみに、KUREエンジンコンディショナーを使用後は、エンジンオイル交換をした方が良いと言われていますが、私はその必要はないと考えています。
理由はこの製品の特長にあります。泡でパワフル洗浄を謳い文句にしています。
泡が洗浄対象に可能な限り付着し洗浄するって意味なのでしょうが、それなら流動性は非常に低いはずです。
実際、使ってみてると泡が切れても茶色く変色してドロッとしてゆっくり流れています。
オイルリングを通過しないと思います。したとしても極微量でしょう。
さて、年内のブログ投稿は今日が最後です。
それでは皆様よいお年をお迎えください。