ショベルにKUREエンジンコンディショナー [整備、修理 FLH]
2019年 1月1日(火)晴れのち曇り
本年も駄文を、誤字と錯誤等の瑕疵を交えて綴っていく所存でございます。
どうぞ宜しくお願い致します。
さて、2019年最初の記事はKUREエンジンコンディショナーです。
カーボン堆積によるエンジン性能の低下に、不安と悩みを抱え、くたびれたバイクに乗る人々の前に、泡状の洗浄剤で燃焼室のカーボンを除去し、エンジン性能回復を目的としていると謳い現れたこの商品は、技術と知識に長け分解整備を信条としている者には、その目に霊感商法の様に映っているであろう商品で、カーボン除去してぇ~でもエンジン分解とかめんどくせぇ~等のワガママを、平然と言い放つ者には救世主の様な存在の商品です。
私は勿論、後者です。
さて、KUREエンジンコンディショナーの効果は、先日スポーツスターに施工する事でその優れた能力は確認できました。
ならば当然ショベルFLHにもと考えるのが自然です。しかしFLHは7年ほど前に腰上を自分で分解整備しています。
その際に燃焼室は勿論、バルブまでピカピカに磨き上げカーボンはシミすら残さず除去しています。
22年間カーボンが積もりに積もった、スポーツスターの劣悪であろうと予想できる燃焼室の状態と比較すると、FLHの燃焼室の状態はまだ良好と予想しているので、KUREエンジンコンディショナーでカーボン除去の可能性と実績あるメーカーを信じ、その可能性にかけたのはスポーツスターに対してです。
ただFLHも腰上分解してから7年ほど、距離にして45,000kmほど走っているので程度の確認はできませんがカーボンが堆積しているには違いないでしょう。
そう今回、KUREエンジンコンディショナーを使用するにあたって一番残念な事は、どの程度カーボンが堆積していて、どの程度除去できたかを確認する術が私にはない事です。
プラグ穴に突っ込めるカメラを持っていません。
なので燃焼室の状態がどうなっているかは、プラグから推測するしかありません。
年末の30日にエンジン始動の前に、自宅ガレージでプラグを外して状態を確認しておきます。
燃焼室の状態はオイルリーク等なく、カーボンの堆積は最小限に近いレベルでとどまっているとプラグから予想します。
さて、煙と匂いで近所迷惑にならない様に、人けのない場所へ行きます。
ここなら住宅から遠く離れ、人通りもないので迷惑にならないでしょう。
ではエンジンをかけたまま、
エアクリーナーを外します。
アイドリングを2500回転程度に上げて、
エンジンコンディショナーを20秒程度
プシュ~っとします。
空ぶかしして排出しますが、
煙がほとんど出ません。うっすらと出る程度です。匂いはキツイです。
スポーツスターに施工したときと比較すると、吐き出される白煙の量がかなり少ないです。匂いはスポーツスターの時と同等です。
続けてエンジンコンディショナーを
20~30秒プシュ~っとして、
空ぶかしして排出。
やっぱりあんまり煙はでません。うっすらです。匂いはキツイです。
これを6回繰り返したところでアイドリングさせずに「ブルンッブルンッ」っと空ぶかししてエンジンを止めます。
走らずにこの場でプラグを外して、どうなったか確認してみましょう。
スポーツスターに施工して思ったのですが、この方法では燃焼室上部まで洗浄剤は届きません。
洗浄剤が吸気ポートを通る際に吸気バルブの傘の部分と、ピストンの頭とシリンダーの淵の部分に堆積するカーボンを溶解除去していると思われます。
さて、プラグどうなったでしょう?
真っ黒。
熱いので一瞬だけ手で触ってみると、ねっとりしていてキャブクリーナーの強烈な匂いがします。
これはエンジンコンディショナーで溶解したカーボンが付着していると考えます。
程度は不明ですが、この時点でKUREエンジンコンディショナーに、カーボン除去能力があるのは間違いないと思っていいでしょう。
「焼け石に水」程度かもしれませんが。
さて、これだけプラグが真っ黒でもエンジンはかかるので、勢いよく負荷をかけて走り燃焼室内に残っているであろう不純物を飛ばします。
6~7km走ってくろんど池にやって来ました。
走行中にエンジンの調子に変化がないか注意しましたが、スポーツスターの時と同じで最初は全く変化なしです。
良くなっていないし、悪くなってもいません。
けっこう高回転まで引っ張って燃焼室内の不純物を飛ばしたつもりですが、マフラーからはまだ少しキャブクリーナーの匂いが排出されています。
煙は全く出なくなっています。
ここでまたプラグを外して確認してみます。
まだ黒いカーボンの溶解物が少し付着していますが、だいぶんキレイになりました。
ここからもう一度この場所に戻ります。
ここまでの移動の際もエンジンの調子に注意を払いましたが、特に変化はありません。
ここで又、エンジンコンディショナーを注入します。メーカー指定の用量を超えてやります。
その様子は動画でどうぞ。
さて、今回ショベルFLHにKUREエンジンコンディショナーによるカーボン除去を試みましたが、現時点ではスポーツスターの様に、良い変化は確認できませんでした。
これはXLHとFLHの、燃焼室の状態の違いが大きく関係しているのかもしれません。
XLHは22年前に腰上分解を行い、その後の走行距離は推定17万キロ。それに対してFLHは7年前に腰上分解を行い、その後の走行距離は4万5千キロです。
排気量と、エボとショベルの違いはありますが、それでもXLHスポーツスターの方が燃焼室の状態はカーボンてんこ盛りで劣悪と予想できます。
この商品は、走行距離の多い車両で効果が発揮されるのは間違いありません。新車に近い又は、オーバーホール後の、走行距離が少なくカーボン堆積が少ない車両には必要ないかもしれません。
いずれにしても、結果には満足しています。費用対効果は十分に高いと思います。エアクリーナーを外してプシュ~っとするだけで、程度は不明ですが確実にカーボンが溶解除去されます。
体感できるレベルでエンジン性能が回復しているかは、しばらくエンジンの始動性~全域について注意深く観察します。
本年も駄文を、誤字と錯誤等の瑕疵を交えて綴っていく所存でございます。
どうぞ宜しくお願い致します。
さて、2019年最初の記事はKUREエンジンコンディショナーです。
カーボン堆積によるエンジン性能の低下に、不安と悩みを抱え、くたびれたバイクに乗る人々の前に、泡状の洗浄剤で燃焼室のカーボンを除去し、エンジン性能回復を目的としていると謳い現れたこの商品は、技術と知識に長け分解整備を信条としている者には、その目に霊感商法の様に映っているであろう商品で、カーボン除去してぇ~でもエンジン分解とかめんどくせぇ~等のワガママを、平然と言い放つ者には救世主の様な存在の商品です。
私は勿論、後者です。
さて、KUREエンジンコンディショナーの効果は、先日スポーツスターに施工する事でその優れた能力は確認できました。
ならば当然ショベルFLHにもと考えるのが自然です。しかしFLHは7年ほど前に腰上を自分で分解整備しています。
その際に燃焼室は勿論、バルブまでピカピカに磨き上げカーボンはシミすら残さず除去しています。
22年間カーボンが積もりに積もった、スポーツスターの劣悪であろうと予想できる燃焼室の状態と比較すると、FLHの燃焼室の状態はまだ良好と予想しているので、KUREエンジンコンディショナーでカーボン除去の可能性と実績あるメーカーを信じ、その可能性にかけたのはスポーツスターに対してです。
ただFLHも腰上分解してから7年ほど、距離にして45,000kmほど走っているので程度の確認はできませんがカーボンが堆積しているには違いないでしょう。
そう今回、KUREエンジンコンディショナーを使用するにあたって一番残念な事は、どの程度カーボンが堆積していて、どの程度除去できたかを確認する術が私にはない事です。
プラグ穴に突っ込めるカメラを持っていません。
なので燃焼室の状態がどうなっているかは、プラグから推測するしかありません。
年末の30日にエンジン始動の前に、自宅ガレージでプラグを外して状態を確認しておきます。
燃焼室の状態はオイルリーク等なく、カーボンの堆積は最小限に近いレベルでとどまっているとプラグから予想します。
さて、煙と匂いで近所迷惑にならない様に、人けのない場所へ行きます。
ここなら住宅から遠く離れ、人通りもないので迷惑にならないでしょう。
ではエンジンをかけたまま、
エアクリーナーを外します。
アイドリングを2500回転程度に上げて、
エンジンコンディショナーを20秒程度
プシュ~っとします。
空ぶかしして排出しますが、
煙がほとんど出ません。うっすらと出る程度です。匂いはキツイです。
スポーツスターに施工したときと比較すると、吐き出される白煙の量がかなり少ないです。匂いはスポーツスターの時と同等です。
続けてエンジンコンディショナーを
20~30秒プシュ~っとして、
空ぶかしして排出。
やっぱりあんまり煙はでません。うっすらです。匂いはキツイです。
これを6回繰り返したところでアイドリングさせずに「ブルンッブルンッ」っと空ぶかししてエンジンを止めます。
走らずにこの場でプラグを外して、どうなったか確認してみましょう。
スポーツスターに施工して思ったのですが、この方法では燃焼室上部まで洗浄剤は届きません。
洗浄剤が吸気ポートを通る際に吸気バルブの傘の部分と、ピストンの頭とシリンダーの淵の部分に堆積するカーボンを溶解除去していると思われます。
さて、プラグどうなったでしょう?
真っ黒。
熱いので一瞬だけ手で触ってみると、ねっとりしていてキャブクリーナーの強烈な匂いがします。
これはエンジンコンディショナーで溶解したカーボンが付着していると考えます。
程度は不明ですが、この時点でKUREエンジンコンディショナーに、カーボン除去能力があるのは間違いないと思っていいでしょう。
「焼け石に水」程度かもしれませんが。
さて、これだけプラグが真っ黒でもエンジンはかかるので、勢いよく負荷をかけて走り燃焼室内に残っているであろう不純物を飛ばします。
6~7km走ってくろんど池にやって来ました。
走行中にエンジンの調子に変化がないか注意しましたが、スポーツスターの時と同じで最初は全く変化なしです。
良くなっていないし、悪くなってもいません。
けっこう高回転まで引っ張って燃焼室内の不純物を飛ばしたつもりですが、マフラーからはまだ少しキャブクリーナーの匂いが排出されています。
煙は全く出なくなっています。
ここでまたプラグを外して確認してみます。
まだ黒いカーボンの溶解物が少し付着していますが、だいぶんキレイになりました。
ここからもう一度この場所に戻ります。
ここまでの移動の際もエンジンの調子に注意を払いましたが、特に変化はありません。
ここで又、エンジンコンディショナーを注入します。メーカー指定の用量を超えてやります。
その様子は動画でどうぞ。
さて、今回ショベルFLHにKUREエンジンコンディショナーによるカーボン除去を試みましたが、現時点ではスポーツスターの様に、良い変化は確認できませんでした。
これはXLHとFLHの、燃焼室の状態の違いが大きく関係しているのかもしれません。
XLHは22年前に腰上分解を行い、その後の走行距離は推定17万キロ。それに対してFLHは7年前に腰上分解を行い、その後の走行距離は4万5千キロです。
排気量と、エボとショベルの違いはありますが、それでもXLHスポーツスターの方が燃焼室の状態はカーボンてんこ盛りで劣悪と予想できます。
この商品は、走行距離の多い車両で効果が発揮されるのは間違いありません。新車に近い又は、オーバーホール後の、走行距離が少なくカーボン堆積が少ない車両には必要ないかもしれません。
いずれにしても、結果には満足しています。費用対効果は十分に高いと思います。エアクリーナーを外してプシュ~っとするだけで、程度は不明ですが確実にカーボンが溶解除去されます。
体感できるレベルでエンジン性能が回復しているかは、しばらくエンジンの始動性~全域について注意深く観察します。