FLHのテスト走行 [整備、修理 FLH]
9月9日(日)雨のち曇り
さて、今日も一日雨の予報となっています。
雨が降りだすには少し時間がありそうなので、組み立てたバイクの調子を確認する為、走らせます。
朝の6時半に出発。
雨が降り出す前に、近所の山を流します。
昨日、ステムベアリングのグリスアップとフロントフォークOHをしているので、走りに劇的変化は・・・
ありません。
ステムのグリスが切れていたり、ベアリングが錆びていたり、レースに段付き等の不具合があったりした訳でも無く、単に古いグリスを洗浄して新しいグリスを詰めただけです。
組み立ての際に、ナットの締め付け加減が変わったら変化はあるでしょう。
ナットの締め付け加減が緩すぎると、段差を越える時やブレーキを掛けた時にに手元に「カックン」っと衝撃が伝わり、締め付け加減が強すぎると60km前後で、車体が小舟の様に左右にフラフラしたり(蛇行ではない)交差点の右左折や、Uターンでヒヤッとします。
勿論、ステムナットを緩める前に印を付けて、元の位置で締め付けているのでそんな不具合は無く、分解前と何も変わりません。
フロントフォークに至っては、今年の4月にオイル交換したところです。
6年毎にフォークオイルは交換していますが、それでもオイル交換による変化はほとんど無く、あっても若干は動きが良くなったかなぁ~くらいです。
このフォークはスラッジ等の発生によるフォークオイルの劣化が少ないフォークです。
コストダウンでしょうか?それともこんな所のメンテナンスフリーを目指したのでしょうか?
なんか部品が少ないですね。
オイルの劣化は年数の問題ではなく、走行距離で判断するのが正しいと思います。
そして、FLHのフロントフォークの減衰力の発生は、押し側と伸び側に大きな穴が開いただけの、古典的なフォークピストンダンパーチューブ方式のサスです。
このフォークはオイル量(レベル)を変えて、フォーク上部の圧縮空気量を変えるか、オイルの粘度を変える等しないと変化が出にくいサスです。
オイルが新しくなると気分的に良くなった気はしますが。
※黄色丸はリバウンドスプリング
勿論、こんなフォークでもフォークオイルが灰色に変色して、魚が腐った様な悪臭を放つまでオイルが劣化していれば、オイル交換する事で見違えるほど劇的な変化はあります。
(フォークオイルは劣化すると、灰色に変色し、ドロッと粘度が上がり悪臭を放ちます)
そこまでオイルが劣化していれば、フォークオイル交換をする事で、ストローク量並びに、ストロークスピードが元の状態に近いレベルで回復し、路面追従性が向上しフロントタイヤの接地感が高い、安心感のある走行となります。
ただ元に近いだけでオイル交換だけでは元には戻りません。
スプリングも反発力が低下していきます。
このFLHのフロントフォークは、弱ったスプリングの役割を、オイル交換だけで補う事は出来ません。
「腰のないフワフワのショベルのサスは、固いフォークオイルがいい」と言われた事があります。
固いフォークオイルを入れるとどうなるでしょう?
固さに応じて、ストロークスピードが落ちます。
沈み込み(押し側)のスピードが遅くなり、沈み込みに対して踏ん張っている様に感じるので「フワフワ」の問題が解決した様に思えますが、では伸び側はどうなんでしょう?
当然、伸び側スピードも遅くなります。
速度が上がるにつれ、路面のギャップで縮んだフォークが元の状態に復元するまでに、次の路面のギャップを拾い、フロントが跳ねます。
伸び側スピードが遅いフロントフォークは、路面追従性が悪く、前輪が接地感の乏しい「なんか怖い」「なんか頼りない」乗り味になります。
結果「フワフワ」の表現が、オイルの固さに応じてフォークの動きが遅くなり「ガチガチ」の表現に変わります。
これで問題解決したのでしょうか?
この時の会話の続きは、
相手「腰のないフワフワのショベルのサスは、固いフォークオイルがいいで」
私「伸び側の減衰力はどないするん?」
相手「・・・・・・・・ハーレーはそんなん関係ないで」
私「ハハハせやな」
又、良く聞く「ヘタッたサスには固いオイル」のヘタッたが、スプリングの事を指しているのであれば、もう最悪です。
へたったスプリングに固いオイルを入れてしまうと、復元力が弱ったところに追い打ちをかける事になります。
FLHのフォークスプリングは衝撃を吸収し、元の状態に回復させる役割を担っています。
オイルはその動きを制御する役割です。
へたったスプリングに固いオイルを例えるなら(伸び側)、何らかの理由でエンジンパワー(スプリング)が落ちて走らないバイクに、わざとブレーキ(フォークオイル)を引きずらせて走らせる様なもんです。
へたったサスに固いオイルは、専門店が勧めていたりします。
35年~経った、FLHのフォークスプリングに固いオイルは疑問を感じます。
もし私がバイク店の立場だったなら、オイルレベルを上げるか、押し側の減衰力を調整するか、スプリングを変えるかを勧めます。
さて、話がそれましたがフロント回りについてはテスト走行の結果、何も変わりません。
変わる様な事は何もしていないので当然です。私が鈍感なだけかもしれませんが。
勿論、肝心なフォークオイル漏れは止まりました。
今日は、フロント回りの感触を確かめるより、温度が上がり切った際に生じるアイドリングのやや不安定が改善されたかを確認する事ががメインです。
プラグは今年の3月に交換したばかりなので、温度が上がり切った時に不調の症状がでるのはコイルかコンデンサーかと疑い、まずはコイル交換をしたのですが・・・
一時間ほど走って自宅近所の誰もいない山で、20分ほどアイドリングさせて様子をみますが症状はでません。
全くもってアイドリングは安定していて、吹け上がりもスムーズです。
直ったのでしょうか?
煙草と缶コーヒーをやりながら、ブルブル震えながら規則正しいアイドリングを続ける車体を眺めていると、いきなり大粒の雨がバチバチッと降り出しました。
ここまでです。慌てて帰りましたが久し振りのビチョビチョです。
さて、アイドリング付近の不調については、今日の1時間半ほどのテスト走行では改善されたと確信はできませんでした。
良い季節になってきましたが、ツーリング先で悪化して止まったら困るので、もう少し様子見します。
さて、今日も一日雨の予報となっています。
雨が降りだすには少し時間がありそうなので、組み立てたバイクの調子を確認する為、走らせます。
朝の6時半に出発。
雨が降り出す前に、近所の山を流します。
昨日、ステムベアリングのグリスアップとフロントフォークOHをしているので、走りに劇的変化は・・・
ありません。
ステムのグリスが切れていたり、ベアリングが錆びていたり、レースに段付き等の不具合があったりした訳でも無く、単に古いグリスを洗浄して新しいグリスを詰めただけです。
組み立ての際に、ナットの締め付け加減が変わったら変化はあるでしょう。
ナットの締め付け加減が緩すぎると、段差を越える時やブレーキを掛けた時にに手元に「カックン」っと衝撃が伝わり、締め付け加減が強すぎると60km前後で、車体が小舟の様に左右にフラフラしたり(蛇行ではない)交差点の右左折や、Uターンでヒヤッとします。
勿論、ステムナットを緩める前に印を付けて、元の位置で締め付けているのでそんな不具合は無く、分解前と何も変わりません。
フロントフォークに至っては、今年の4月にオイル交換したところです。
6年毎にフォークオイルは交換していますが、それでもオイル交換による変化はほとんど無く、あっても若干は動きが良くなったかなぁ~くらいです。
このフォークはスラッジ等の発生によるフォークオイルの劣化が少ないフォークです。
コストダウンでしょうか?それともこんな所のメンテナンスフリーを目指したのでしょうか?
なんか部品が少ないですね。
オイルの劣化は年数の問題ではなく、走行距離で判断するのが正しいと思います。
そして、FLHのフロントフォークの減衰力の発生は、押し側と伸び側に大きな穴が開いただけの、古典的なフォークピストンダンパーチューブ方式のサスです。
このフォークはオイル量(レベル)を変えて、フォーク上部の圧縮空気量を変えるか、オイルの粘度を変える等しないと変化が出にくいサスです。
オイルが新しくなると気分的に良くなった気はしますが。
※黄色丸はリバウンドスプリング
勿論、こんなフォークでもフォークオイルが灰色に変色して、魚が腐った様な悪臭を放つまでオイルが劣化していれば、オイル交換する事で見違えるほど劇的な変化はあります。
(フォークオイルは劣化すると、灰色に変色し、ドロッと粘度が上がり悪臭を放ちます)
そこまでオイルが劣化していれば、フォークオイル交換をする事で、ストローク量並びに、ストロークスピードが元の状態に近いレベルで回復し、路面追従性が向上しフロントタイヤの接地感が高い、安心感のある走行となります。
ただ元に近いだけでオイル交換だけでは元には戻りません。
スプリングも反発力が低下していきます。
このFLHのフロントフォークは、弱ったスプリングの役割を、オイル交換だけで補う事は出来ません。
「腰のないフワフワのショベルのサスは、固いフォークオイルがいい」と言われた事があります。
固いフォークオイルを入れるとどうなるでしょう?
固さに応じて、ストロークスピードが落ちます。
沈み込み(押し側)のスピードが遅くなり、沈み込みに対して踏ん張っている様に感じるので「フワフワ」の問題が解決した様に思えますが、では伸び側はどうなんでしょう?
当然、伸び側スピードも遅くなります。
速度が上がるにつれ、路面のギャップで縮んだフォークが元の状態に復元するまでに、次の路面のギャップを拾い、フロントが跳ねます。
伸び側スピードが遅いフロントフォークは、路面追従性が悪く、前輪が接地感の乏しい「なんか怖い」「なんか頼りない」乗り味になります。
結果「フワフワ」の表現が、オイルの固さに応じてフォークの動きが遅くなり「ガチガチ」の表現に変わります。
これで問題解決したのでしょうか?
この時の会話の続きは、
相手「腰のないフワフワのショベルのサスは、固いフォークオイルがいいで」
私「伸び側の減衰力はどないするん?」
相手「・・・・・・・・ハーレーはそんなん関係ないで」
私「ハハハせやな」
又、良く聞く「ヘタッたサスには固いオイル」のヘタッたが、スプリングの事を指しているのであれば、もう最悪です。
へたったスプリングに固いオイルを入れてしまうと、復元力が弱ったところに追い打ちをかける事になります。
FLHのフォークスプリングは衝撃を吸収し、元の状態に回復させる役割を担っています。
オイルはその動きを制御する役割です。
へたったスプリングに固いオイルを例えるなら(伸び側)、何らかの理由でエンジンパワー(スプリング)が落ちて走らないバイクに、わざとブレーキ(フォークオイル)を引きずらせて走らせる様なもんです。
へたったサスに固いオイルは、専門店が勧めていたりします。
35年~経った、FLHのフォークスプリングに固いオイルは疑問を感じます。
もし私がバイク店の立場だったなら、オイルレベルを上げるか、押し側の減衰力を調整するか、スプリングを変えるかを勧めます。
さて、話がそれましたがフロント回りについてはテスト走行の結果、何も変わりません。
変わる様な事は何もしていないので当然です。私が鈍感なだけかもしれませんが。
勿論、肝心なフォークオイル漏れは止まりました。
今日は、フロント回りの感触を確かめるより、温度が上がり切った際に生じるアイドリングのやや不安定が改善されたかを確認する事ががメインです。
プラグは今年の3月に交換したばかりなので、温度が上がり切った時に不調の症状がでるのはコイルかコンデンサーかと疑い、まずはコイル交換をしたのですが・・・
一時間ほど走って自宅近所の誰もいない山で、20分ほどアイドリングさせて様子をみますが症状はでません。
全くもってアイドリングは安定していて、吹け上がりもスムーズです。
直ったのでしょうか?
煙草と缶コーヒーをやりながら、ブルブル震えながら規則正しいアイドリングを続ける車体を眺めていると、いきなり大粒の雨がバチバチッと降り出しました。
ここまでです。慌てて帰りましたが久し振りのビチョビチョです。
さて、アイドリング付近の不調については、今日の1時間半ほどのテスト走行では改善されたと確信はできませんでした。
良い季節になってきましたが、ツーリング先で悪化して止まったら困るので、もう少し様子見します。