スポーツスターのサスペンション交換 [整備、修理 XLH]
7月15日(土)晴れ
うちのスポーツスターには社外品の11インチRサスペンションが、22年前から取り付けられています。
22年前はインターネットがなく雑誌の白黒広告で、ショベル用の11インチを購入したと覚えています。
今ついているのは2代目Rサスで、7~8年程前にスポーツスター用をネット通販で購入した物です。
ベタベタのローダウンはカッコいいですが、乗り心地が少し気になる年齢になったので、以前にネットオークションで落札し保管していたXLH883ハガー純正Rサスに交換する事にしました。
左が社外品11インチで、右が純正品11,5インチ
今日の予想最高気温は34度です。朝の涼しいうちにやってしまいましょう。
交換前の高さは地面からRフェンダーまで約45cmです。
早速作業に取り掛かりましょう。
ジャッキをかけてRタイヤを持ち上げます。この時に「完全に持ち上げない」のがコツです。
Rサスは上と下のネジ2本で止まっているだけなので工具とジャッキがあれば簡単にできます。
ネジ2本はずしてRサスを取り外しました。
取り付ける際にはサスペンションの長さが違うので、ネジ穴の位置も変わってきます。ジャッキで高さを調整しながら作業を進めると楽です。
ハガーのRサスを取り付けました。長さの違うサスを取り付けた時はチェーンの調整も行います。
写真ではFサス調整の為、すでに前にジャッキがかかっています。
Rサス交換後の高さは地面からフェンダーまで約48cmになりました。
後ろが持ち上がったので車体全体がやや前下がりになりました。
平行になるようにFサスを調整します。
先ず前をジャッキアップしてトップブリッジのネジを緩めます。ヘキサゴンレンチが刺さっているネジです。純正はトルクスだったと思います。
次にフォークキャップを緩めて取り外します。
キャップを外すと中からこんなカラーが出てきました。上の短いのが22年前に施した我流のローダウンです。
今回は下の長い方に交換します。
22年前はバイクとアメ車関係の仕事をしていて、ホワイトブロスというメーカーのローダウンキットの内容を知っていました。
キットの内容は短いスプリングにカラーが付属していて、最終的にカラーで調整するという物だったと記憶しています。
当時20代半ばの私は、「ほなバネ短く切って塩ビパイプをカラーにしたらええやん」と幼稚な手段で何のためらいもなくスプリングを切断しました。
純正の長いスプリングを、何を根拠に何センチ切断したかは全く覚えていません。
多分ホワイトブロスのスプリングの長さを参考にしたんだと思います。
メーカーの「短い設定のスプリング」が肝心な部分で、長いスプリングをちょん切った物では同じにならないという事を、当時でも理解はできていたと自分を信じたいです。
で、今回はその22年前の幼稚な手段に乗っかって長いカラーを入れて調整します。
スプリングの切断面はキレイに処理されていたのでそのままで良いでしょう。
ホームセンターで、直径は同じで4cm程長い塩ビパイプを購入しカラーにして入れます。
上のフォークには既にカラーが入っている状態で、下のフォークにはまだカラーが入っていない状態です。
長いカラーを入れる事によって1Gの沈み込み量が減り、結果フォーク長が長くなり車体の平行が出ました。
これでXLH883ハガーと同じ車高になりました。作業時間は1時間20分ほど。
跨ってズンズンとサスを沈めてみます。
11インチよりは動く様になったかな?くらいの変化です。
午後の猛暑になる前に少し乗ってみましょう。
走り出して直ぐに違いに気付きました。
2~3cmストローク量が増えただけですが、しなやかに路面のギャップを捉えライダーに伝わる衝撃を吸収し、安定して走行できます。
11インチとは雲泥の差です。
この時期の純正サスは「ただの鉄の棒」などの評価のされかたをしますが、私にはこれで十分です。
ちなみに私の体重は70kgくらいです。
草木が鬱蒼と生い茂り、湿度の高い酸素を吐き出しているのが伝わってきそうです。
梅雨明けはまだ宣言されていませんが、濃い緑と湧き上がる雲がすっかり「夏の景色」です。
今日思わず22年前の作業と当時の自分を振り返ることになり、この景色の中でこの時「少年時代」が聞こえています。
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